院長コラム⑤【靴の必要性】
地球上の生物で「靴」を履く生き物は人間だけです。※人間に飼われている動物は除く。

健康的な子供の成長を重視する保育園や幼稚園では園児は裸足で生 活させています。
健全な土踏まずを形成するには裸足で動き回ることが重要だからで す。
では人間はなぜ靴を履くのでしょうか?
ざっくりと5つの目的があると思います。
①足裏の保護。
②足の保温。
③世間体。
④ファッション。
⑤パフォーマンス向上。
①の足裏の保護は、 現代人の柔らかい足裏で道路を歩くことで小石やガラスなどを踏ん でけがをしないようにするためです。
②の足の保温は、地面の暑さ寒さによって火傷したり、 凍傷になるのを防ぐためです。①と似たような目的となります。
③の世間体は、現代において裸足で道路を歩いていれば「 どうしたの靴?」「なぜ裸足?」と誰もが気に留めるでしょう。
④のファッションは、③とも関連がありますが、 見た目を良くして他人からの評価や、自己満足を高めるためです。
⑤のパフォーマンス向上は、 スポーツシューズのスパイクシューズなどグリップを高めて力の伝 達を高めたり、 ボーリングシューズのように左右の足底でグリップを変えてより安 定した動きを可能にするためです。
つまり、足の保護と、ファッションと、 機能向上の3つを兼ね備えたものが、靴の3大目的となります。
しかしながら、ファッションという目的だけが、 他の二つの目的と相反することは皆さん周知のとおりです。
であれば、 健康な足元を手に入れるために選ばなければならない靴は「 裸足に近い状態でパフォーマンスが向上する靴」 という事になります。
一方で、ファッション目的で履く靴は、 なるべく足にストレスがかからないもので、 且つ必要な時間しか履かないことが重要となります。
具体的にどんな靴が良いのか?については別の機会でお話ししたいと思います。